助成金をどう活用するか


こらぼ大森協働支援スタッフの新居彩子です。気がつけばもう師走です。

今年も残りわずかになり、年越しの準備に忙しくなる時期になってきました。

3回にわたって行われたこらぼ講座「NPO会計入門セミナー」が終わりました。

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大田区内外から、のべ100名以上の方々にご参加いただき、

NPOの基礎知識、運営のポイント、事業計画の立て方

経理のしくみ、簿記の基礎、会計ソフトの使い方など、

NPOに必要なコツを幅広く学んでいただくことができました。

遠藤誠先生の講座は、専門用語をなるべく使わず、

会計のことを楽しく学びながら、すぐに実践に活かせるように工夫されており、

受講後アンケートでも満足度がとても高く、大変好評でした。

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この講座の中で、

「助成金がもらえたら、どう事業計画を立てるか?」

というテーマの議論がありましたが、皆さんの団体ではどのように活用していますか?

活用法を考えたことはありますか?

 [E:flair]人件費をもっと増やすために使う。

 [E:flair]価格を下げて、受益者の負担を軽くするために使ったほうがいい。

 [E:flair]広報用のパンフレットを作って配れるようにするべき。

 [E:flair]若い人を雇って、事業の担い手を育てる ために使う。

先日の会計講座のグループワークでは、このような意見やアイデアが出ました。

皆さんはいかがでしょうか?

団体によっていろいろな考え方や理念がありますので、

どれが正解ということはありません。

しかし、どの団体であっても必ず考えなければならないのが、

「助成金は必ずもらえる訳ではない」ということです。

事業の存続が、助成金の有無に左右されるようでは、受益者は困ってしまいます。

NPOの事業で大切なことは、まず「Needs」です。

そのサービス(商品)求められているかどうか、ということから始まります。

次に「Can」です。

そのサービスができるかどうか、商品がつくれるかどうか、という能力や資産の有無です。

そして、最後に「Wants」です。

それを本気でやりたい、やる気があるというモチベーションです。

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この3つがあって、初めて事業を計画し、実行することができます。

助成金は、その事業をさらに発展させたり、もっと良くしたりするのを

「助ける」ためのお金です。

その特徴をしっかり分かった上で、

助成金を団体の事業の発展のために使っていただけたらと思います。

事業を計画するときに、

「助成金を使うと、どんな発展ができるのか?」ということを

団体の中で話し合ってみてください。

みんなで夢を語りながら長期の目標が見えてくると、

みんなのモチベーションがグーンと上がります!

そして、夢の実現のために、今どんなことをすればいいのか、

短期の目標も自然と見えてきて、活動がどんどん楽しくなります!

これも助成金の活用法の一つですよ。

来年も市民活動を応援していきます!

皆さま、良いお年をお迎えください。

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大田区区民活動支援施設大森「こらぼ大森」

情報交流室Ⅰ:03-5753-6560

NPOマネジメント ~子どもや地域を主役にする組織づくり~


情報交流室Ⅰの新居彩子です。

[E:new]NPO掲示板の情報を更新しました!

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毎月、情報誌「NPOマネジメント」の中から記事をご紹介しています。

今月のテーマは・・・

子どもや地域を主役にする組織づくり

~「お客さん」から担い手を育てる~

です。

NPO活動や市民活動は、「情熱のある人」が担っていると思っていませんか?

でも、本当に地域や社会を変えていくためには、

誰もが気軽に参画できる活動でなければなりません。

最初は、「お客さん(受益者)」だった人が、

なんとなく活動に参加してみたくなって、

参加したら、面白さややりがいを感じるようになって、

いつの間にか、担い手になっている!というのが理想的です。

そんなNPO活動のマネジメントのコツを知りたい方におススメの記事です。

こらぼ大森2階の情報交流室では、NPOの運営に役立つ様々な情報をそろえています。

運営相談なども行っていますので、お気軽にお立ち寄り下さい。

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大田区区民活動支援施設大森「こらぼ大森」

情報交流室Ⅰ:03-5753-6560

【講座終了!】会計ソフトを使いこなせ!


3週連続で行った

NPOのための会計入門セミナー「コツだけ学べる会計

が無事に終了しました!

最終日のE コースは、

[E:shine]クリックするだけ!超カンタン会計ソフトの使い方[E:shine]

定員いっぱい20名の方が弥生会計ソフトを実際に使って、

カンタンな使い方を学んでいただきました!

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・開催日 2011年12月4日(日)

・内 容
 10:00~ 収支計算書と活動計算書の違いとは?

 13:05~ 超カンタン会計ソフトの使い方

・講 師 遠藤誠

・会 場 大田区区民活動支援施設大森「こらぼ大森」1階多目的室 

・対 象 助成金の申請を考えている方
      NPO会計の簿記の基礎知識を学びたい方など

・受講料 Eコース 3,000円

NPO法人会計は、今、過渡期にあります。

これまで、収支計算書を決算書として作成しなくてはなりませんでしたが、

内閣府では、活動計算書に移行することが検討されています。

活動計算書とは何かというと、

企業会計でおなじみの損益計算書の考え方を取り入れたものです。

収支計算書は、お金の流れを追ったもの、

活動計算書は、会計年度ごとの損失と利益を計算したものです。

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企業会計に近づくということは、

会計ソフトを使いこなせれば、

これからは、決算処理もラクになっていくわけです!

とは言っても、まだ今年度は収支計算書を作成しなければなりませんので、

会計ソフトから出力された決算書を、収支計算書に書き換える作業も学びました。

経理の専門知識を学ばなくても、

自分の団体の特徴的なお金の取り引きを覚えてしまえば、

会計ソフトを使って、誰でも決算ができる!

そんな発見がありました。

今年のこらぼ講座は、これ終了。

様々な学びを今年も得ることができました。

NPOや市民活動の運営のことでご相談などございましたら、ぜひいらしてください。

こらぼ大森の情報交流室で、お待ちしています。

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大田区区民活動枝支援施設大森 こらぼ大森

情報交流室1 Tel&Fax:03-5753-6560